おはようございます!今朝も寒くて目覚めると同時にエアコンのスイッチを押したら、ごおおというものすごい音を立ててエアコンが動き出しました。自動運転にしているので、室温と設定温度に差がありすぎて、スタートからフルパワーで頑張ってくれていたわけですね。この音を聞きながら、もし今エアコンが故障したらどうなるんだろうとこわいことを思ったりしました。
さて、そんな寒さなのでインフルエンザが猛威を振るっているわけですが、今日はインフルエンザの新薬ゾフルーザの副作用について書いてみたいと思います。
今シーズン、インフルエンザに罹った方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。うちの薬局でも連日、インフルエンザの患者さんがお見えになるのですが、いくつか病院があっても出される薬はほぼゾフルーザ一択となっています。それだけお医者さんからの信頼度が高いとも言えるゾフルーザですが、副作用にはどのようなものがあるのでしょうか。
ゾフルーザの効果は?
ゾフルーザはA型およびB型のインフルエンザウイルス感染症に効果のあるお薬です。ゾフルーザがインフルエンザに効くメカニズムは、以下の通りです。
インフルエンザウイルス特有の酵素であるキャップ依存性エンドヌクレアーゼ[cap-dependentendonuclease(CEN)]に作用し、インフルエンザウイルス遺伝子からの転写反応を阻害することで、インフルエンザウイルスの増殖を抑制します。 塩野義製薬ホームページより引用
ゾフルーザの副作用
気になる副作用ですが、添付文書には、下痢、ALT(GPT)増加、頭痛、AST(GOT)増加が記載されています。
ALTとASTはともに肝臓に関係する酵素の数値です。
添付文書に記載されている副作用は以上のとおりですが、実際に薬局に来られる患者さんの中には、全身に発疹が出たとおっしゃられる方もいっらしゃいました。
添付文書に記載されている副作用はきちんとした条件の下で証明された副作用ですので、限定条件がない状態でなんらかの症状が出た場合、それが、その薬によるものだということを断定することは容易ではありません。複数の条件が重なって出てきた症状かもしれないわけです。
またゾフルーザの場合は去年発売されたばかりの新薬ですので、これから多くの患者さんに処方されることにより、表出する副作用がある可能性もあります。
転落などの異常行動は起こるの?
小学生や中学生くらいの子供がタミフルを服用した時に、徘徊したり、窓から転落するなど異常行動が問題になりましたが、ゾフルーザの重篤な副作用の欄にも記載があります。
ただし、タミフルなど、他の抗インフルエンザ薬と同様に、薬の服用と異常行動とのの因果関係がきちんと証明されているわけではありません。
また、インフルエンザが原因でない場合でも、高熱が出ることによって、せん妄状態になり、異常行動を起こす事例は決して珍しいものではありません。
現段階では抗インフルエンザ薬と異常行動の因果関係が証明されていませんが、就学以降の小児・未成年者の男性で報告が多いことから、その世代の患者さんがインフルエンザにかかられた場合やゾフルーザなど抗インフルエンザ薬を服用されたときは、発熱から少なくとも2日間は保護者や家族などが、目を離さないように注意してください。
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