こんにちは!昨日は小雨がぱらついた大阪ですが、全国的にはまだまだ乾燥が厳しいようですね。近所でも消防車のサイレンが頻繁に聞こえてきます。寒いですが、火の取り扱いにはくれぐれも用心くださいませ。
さて、今日はタミフルのお話です。タミフルといえば、内服タイプの抗インフルエンザ薬として鳴り物入りで登場しましたが、服薬後に異常行動が起きるのではないかなどといったことでも話題になりました。
連日マスコミで取り上げられていましたので、主婦の方やご高齢の方にはあまり評判がよろしくないタミフルですが、今年は新薬ゾフルーザの登場もあって、私が勤める調剤薬局でもほとんど目にすることがなくなってしまいました。でも、病院の先生によってはタミフルを推奨される方もいらっしゃると思います。副作用などはどうなっているのでしょうか。
タミフルの効果は?
タミフルは中外製薬株式会社が輸入販売している、インフルエンザ治療薬です。A型およびB型のインフルエンザウイルス感染症に効果のあるお薬で、タミフルを服用することでインフルエンザウイルスの増殖を抑制します。タミフルは、インフルエンザの治療薬としてだけでなく、予防薬としても使用されます。
タミフルの副作用は?
気になる副作用ですが、タミフルの添付文書によれば、嘔吐 、下痢 、腹痛、嘔気、悪心、発疹などで、重篤な症状には、アナフェラキシ―ショック、肺炎、劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、急性腎障害、 白血球減少、血小板減少、精神・神経症状、異常行動、出血性大腸炎、虚血性大腸炎などの記載があります。
転落などの異常行動は起こるの?
タミフル=異常行動というイメージが強いですが、厚生労働省は、2018年に、タミフルと異常行動の明確な因果関係は不明とした調査結果を踏まえ、注意喚起の記載を添付文書の「警告」から「重要な基本的注意」の項目に移しています。
うーん、なるほど、ゾフルーザやリレンザと同じく、タミフルでも薬と異常行動の明確な因果関係が証明されたわけではないんですね。
でも、高熱が出ることによって、せん妄状態になり、異常行動を起こす事例は決して珍しいものではありませんので、就学以降の小児や、未成年者の男性などがインフルエンザにかかられた場合、もしくはタミフルなどの抗インフルエンザ薬を服用されたときは、発熱から少なくとも2日間は保護者や家族などが、目を離さないように注意してください。
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