38才からの調剤事務

38才から全くの未経験で調剤事務をはじめました!身近なようで実はあまり知られていない調剤薬局のことを書いています。ぜひ読者登録おねがいします☆ 

ジェネリックに対する抵抗感 ~薬代を少しでも安くする方法~

 今日は昨日までの春らしさはどこへやら冬の寒さが戻ってきましたね。みなさんお風邪などひかれていないでしょうか?

 さて、以前も書いたのですが、病気をして辛いのは体だけでなく、医療費がかかってくること。仕事を休んでお給料が減ってしまった上に医療費を負担しなくてはならないのは当然のこととはいえとてもしんどいものですよね。

 

 そこで少しでも医療費を安くするためにお薬を先発品からジェネリックにするという選択肢があるのですが、この一見シンプルに見える選択肢が、人によってはシンプルではないんです。このことは調剤薬局に勤めてみてはじめてわかりました。

 まずジェネリック医薬品についておさらいをしておきます。

 ジェネリック医薬品とは、新薬と同じ有効成分で作られ、医薬品医療機器等法に基づく様々な厳しい基準や規則をクリアしたお薬のことです。効き目や安全性が新薬と同じだと認められてから販売されています。

 お薬は、最初に開発した会社が特許を持ち20~25年独占的に製造販売することが出来ます。その特許が切れた後に別の会社が同じ有効成分を使って、製造、販売するお薬がジェネリック医薬品です。

 ジェネリックの最大の特徴はなんといっても薬価が安いこと

  だと、思います。新薬の開発には一般的に15年から20年かかりますが、ジェネリックの場合は3年から5年で済みます。この期間の差がコストの差となり薬価が安くなるわけです。

 そういうからくりというか、シンプルな理由でジェネリック医薬品の薬価は安くなっているわけですが、ご年配の方の中には「安かろう悪かろう」というイメージを強く持っておられる方がおられて、ジェネリック医薬品をすすめても拒否されることが結構あります。

 もちろんこれは個人の自由なので先発でももちろん結構なんですが、年金で細々と暮らされている方などは薬代もばかにならないと思うので、ジェネリックをおすすめしたいのですが、これがとても難しい。

 薬には心理的な作用というものが付きまといます。また、ご年配の方は新しいものや変化に対する抵抗感を持っておられる方がおられますので、いくら同じ有効成分と説明しても、ジェネリックに変わったことで、薬の効きが悪くなったと感じてしまう可能性があるのです。

 そうなってしまっては元も子もないわけで、「では、先発品」ということになってしまうのですが、ここをどうにかしてジェネリックの長所をわかってもらい、適宜選択してもらえるようにすることができたらなあと思います。

 調剤薬局で働く上で、しばらくは私の課題となりそうです。

 

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