38才からの調剤事務

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なぜバルサルタン錠に発がん性物質混入が混入したのか 高血圧 あすか製薬

こんにちは!今日は気になるニュースが多すぎて、朝からテレビをつけましたが生憎の日曜日。とりあえずアベマTVをつけることにしました。

 岡山県の倉敷市では堤防の決壊により町全体が冠水していて、はじめて映像を見た時はフィリピンとか中国などの外国のニュースかと思いました。ここ数日の大雨はほんとうにこれまで経験したことのないほどの豪雨で、このままずっと降り続くのじゃないかと不安になっていましたが、全国各地にも甚大な被害を及ぼしていますね。雨がやんで、河川の氾濫の危険がなくなった地域でも、土砂崩れなどが起きる可能性もありますので、避難情報には特にご注意下さい。

  さて、あまりに大変なニュースが多いので陰に隠れがちですが、7月6日にあすか製薬のバルサルタン錠に発がん性物質が混入していたとして、自主回収が始まりました。このお薬は私が勤めている薬局でも多くの患者さんで取扱いがありました。


 

 自主回収対象薬剤は(バルサルタン錠 20mg「AA」・バルサルタン錠40mg「AA」・バルサルタン錠 80mg「AA」・バルサルタン錠 160mg「AA」)の4種。

 あすか製薬のホームページによれば、上記のお薬は 2017 年 9 月に販売中止し、2018年4 月 1 日に薬価削除となっているようですが、まだ市場に残っている分があるので自主回収をすることになったそうです。

「バルサルタン」は「ディオバン」のジェネリック医薬品で、高血圧症の治療剤です。あすか製薬が製造していましたが、この薬の原薬に「N―ニトロソジメチルアミン」という発がん性物質が混入していたとみられます。

 この「N―ニトロソジメチルアミン」という発がん性物質は人体に重篤な健康被害を与える可能性を否定できないということですので、これは大変ショッキングなニュースじゃないでしょうか。薬には通常、作用と副作用がありますが、これは、副作用として発生するというわけではなく、通常では混入するはずのない発がん性物質が「混入」していたのですから、極めて杜撰で遺憾な事故だといえると思います。

 あすか薬品は中国で製造された原薬の中に発がん性物質が混入していたと発表していますが、ジェネリック医薬品にはこのような原薬調達方法は決して珍しくありません。

 ジェネリック医薬品は先発品と「効果、効能」は変わりませんが、「原材料」は同じであるとは限らないわけです。先発品を強く希望される方はこの点に留意されている方も多くいらっしゃいます。

 ジェネリック医薬品が安いのは先発品に比べて開発コストがかかっていないからという理由の他にもこのような原薬調達方法が関係しているということもいえると思います。

 現時点でなぜバルサルタン錠に「N―ニトロソジメチルアミン」が混入したのかという原因は調査中というこですので、不明ですが、不意にしろ、故意にしろ、原薬の製造過程の管理に問題があったことには間違いありません。

 健康になるために飲むお薬で、副作用外の健康被害が起こるようなことは決してあってはならないことです。あすか製薬はとても良いお薬を作るということで評判だっただけに今回の件は非常に残念に思えます。

 もし、対象のお薬を現在服薬されている方は、すぐにお近くの薬局や病院に問い合わせてみて下さい。

 ただし、バルサルタン上は複数の製薬会社から発売されていますので、あすか製薬のバルサルタン錠以外でしたら現時点ではこの問題とは無関係です。

tyouzaijimu.hatenablog.jp

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