38才からの調剤事務

38才から全くの未経験で調剤事務をはじめました!身近なようで実はあまり知られていない調剤薬局のことを書いています。ぜひ読者登録おねがいします☆ 

難病と生きるこどもさんについて思うこと クローン病とエレンタール

 おはようございます!朝から秋雨がしとしとと降っていますが、気温が低くて過ごしやす一日になりそうですね。みなさまいかがおすごしでしょうか。

 最近、唯一無二の才能に溢れた方の訃報が続き、寂しい気持ちでいっぱいです。さくらももこさん、樹木希林さん、山本KID徳郁さん。みなさん癌ということで、2人に1人は癌でなくなるという現実を改めて突きつけられたような気がします。

 

 さて、今日は癌ではありませんが、難病と生きるこどもさんのおはなしです。

 調剤薬局では、患者さん本人がお薬を取りに来られずに、ご家族やケアマネージャーさん、ヘルパーさんなどが来局されるということがよくあります。そういう患者はたいていご高齢の方や体の不自由な方が多いのですが、稀に難病のこどもさんという場合があります。

 お母さんがお持ちくださった処方箋を入力していると、まず、10才という年齢にひっかかります。10才くらいの患者さんはうちの薬局にもよくきますが、たいていが風邪か、花粉症などのアレルギー、もしくはものもらいなどの眼科の処方箋、皮膚のかゆみなどのトラブルで、誰もが罹って、すぐに治るような病状です。ふつうの10才は血圧が高いこともなければ、血糖値が高いこともない。栄養と睡眠をしっかりとって、薬をきちんと飲めばすぐに元気いっぱいになってくれます。
 でも、この10才の患者さんは処方箋が3枚もあって、処方薬にエレンタールが記載されています。エレンタールは病気で食事が摂れない場合に胃や腸に注入する栄養剤で、口からの摂取も可能です。手術をして、普通の食事では胃腸に負担がかかる場合、あるいは噛んで飲み込むという一連の食事動作ができない場合などに利用されたりする栄養剤ですが、この10才の患者さんはずっと継続的にこのエレンタールを服用されておられました。
 つまり術後などの一過性の代替食ではないということです。薬剤師さんによればクローン病だということでした。10才のまだ小さいだろう体で内臓の炎症などの痛みに耐えているのかと思うと、いろいろなことを思わずにはいられません。
 クローン病は原因不明の難病で、口腔内、小腸、大腸など、消化管のいたるところに慢性的な炎症をきたす病気です。調子が良くないときに普通の食事をすると腸に負担をかけてしまいますので、エレンタールで栄養を補うことになるそうです。
 私はこのお子さんにお会いしたことはありませんが、このお子さんの処方箋を定期的に入力しながら、少しでもこの子のエレンタールが減って、おいしいものを少しでも食べることができる日がきたらなあと祈っています。ふつうの10才が当たり前にできていることを、この子ができる日がくればいいなと思うのです。

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