38才からの調剤事務

38才から全くの未経験で調剤事務をはじめました!身近なようで実はあまり知られていない調剤薬局のことを書いています。ぜひ読者登録おねがいします☆ 

患者さんはどこにいった? 「長期処方」というパンドラの箱

  

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一日も早く元のレインボーブリッジに戻りますように

 こんにちは!長らくご無沙汰しておりました。みなさまお変わりないでしょうか?まだまだコロナに警戒する日々が続いていますね。マスクはすっかり手に入るようになりましたが、価格は以前よりもまだまだ高いです。それでも2月のことを思えば、店頭に姿がある分、随分よくなりましたね。ここ数カ月というものドラッグストアに行く度、マスクコーナーを覗いていましたから、まだまだその癖が抜けません。

 

 さて、昨今の調剤薬局事情ですが、すっかり患者さんが減ってしまいました。病院も倒産するところがあるというくらいですので、仕方ないのでしょうが、本当にコロナ禍以前の半分くらいしか処方箋がきません。調剤薬局は医療機関と言えど、もちろんビジネス、これはやっぱり経営的に苦しいです。

患者さんはどこにいった?

 

 患者さんはいったいどこへ行ってしまったのでしょうか。すっかり病気が治って薬が必要なくなったというのなら、それはとてもいいことなのですが、そういうわけではなくて、原因はお薬が長期処方になっているということと関係しています。

 以前このブログでも書きましたが、新型コロナウィルスの感染リスクを避けるため、できるだけ病院に行かないようにするという患者さんがすごく多くなりました。病院で感染するのを避けるために、初診ではない患者さんは、受診せずに、お薬だけだしてもらうというスタイルを取られているんですね。しかも、処方日数も極力長期になっているので、結果として調剤薬局にくる処方箋の枚数が減るということがおこっています。

 コロナによって長らく封印されてきた「長期処方」というパンドラの箱が開けられてしまったというわけです。

長期処方は悪いことなのか?

 

 そもそも病院と調剤薬局は儲けすぎていると私は常々感じていますので、現状の状態が実は正常な状態なのではないかなと、思っています。本当はこれくらいの受診ペースでも患者さんにデメリットはないじゃないかと。テレワークでもそれなりに会社が回ることがわかったように、これまでの処方日数は本当に患者さんのことを思ってやっていたのか。お医者さんと薬局を潤わせるためのものでもあったのではないかな?そういうクエッションマークが患者さんたちの間に浮かび始めたのは、悪いことではないと思います。むしろ、税金を支払っている私たち一人ひとりがもっと早くに気づかなくてはいけない事案だったかもしれません。

 長期処方のデメリットに関しては、服薬がきちんと行われているか確認ができなくなる、適切な処方になっていない可能性など、もちろん諸々ありますが、うまく利用すれば患者さんの経済的な負担を減らすことができたり、通院の手間をへらすこともできるわけで、さらにいえば国の医療費を軽減させることにだって繋がります。

 でも、医師会の力が強いわが国ではこの案件はある意味パンドラの箱。でも、今回のコロナでその箱が良くも悪くも開いてしまったわけです。

 一度、その箱を開けてしまったからには、もう元には戻りづらいでしょうね。みんなうすうす気づいてはいましたが、ここまではっきりとわかったのですから。なーんだ、そんなに病院に行かなくてもよかったんだって。

 でも、本当にそうだと思います。本当にそんなに病院に行かなくてもよかったんです。たぶん。

じゃあ、薬局はどうする?

 

 今までが濡れ手に粟状態で、随分殿様商売だったわけですから、利益が減ってしまったとしても、なんとか踏ん張るしかないというのが、これからの薬局の現状でしょうね。働いている身として、悠長な意見だと思われるかもしれませんが、絶対安泰な商売なんてないですもんね。医療機関も常に新しいことを模索して、利益を追求していくしかありません。ただの一、事務員ですが、社長とそういう話をしたりしながらなんとかかんとか日々を過ごしております。

 

 今日も、ご覧いただいてありがとうございます。しばらくお休みさせていただいておりましたが、明日からまた毎日、更新していきたいと思いますので、明日もぜひ、当ブログへお越しくださいませ一日でも早くコロナが終息しますように。