今年の冬は「とくダネ!」の天達気象予報士の予想通り、暖冬ですね。寒いのが嫌いなのでありがたや~ありがたや~と天に向かって手をすり合わせる日々ですが、みなさまいかがおすごしでしょうか。さて、流行ってきましたね~インフルエンザ。
私が勤める調剤薬局にも毎日のようにしんどそうな患者さんが来局されます。インフルエンザといえば、昨今、ゾフルーザというイメージですが、実は今年はちょっと例年とは違うようです。
2018年、鳴り物入りで登場した抗インフルエンザ薬ゾフルーザ。このブログでも散々取り上げてきましたね。ですが、今年は私の勤める調剤薬局ではちっとも処方されていません。はてさてこれはどういうことでしょうか。
どこの病院もゾフルーザを出していない?
調剤薬局では、その時期その時期に合わせて流行しそうな病気のお薬を前もって多めに発注するのですが、今年はゾフルーザの在庫がえらく少ない。つまり、発注量を増やしていないということなんです。去年のこの時期には、ばんばん発注をかけていたのに、これはどういうことだと思って、薬剤師さんに尋ねてみると、例の耐性ウイルスのニュースのことが広まって、病院の先生がゾフルーザを処方するのを、控えているということでした。
確かに、今年の冬は、近くの、どの小児科や内科からもゾフルーザが処方されていません。耐性ウイルスってそんなに恐ろしいの?と純粋に思ったので、いろいろ調べてみることにしました。
耐性ウイルスってなあに?
通常、細菌やウイルスは、常に変化しています。ですので、ある時点でそのウイルスに効果的な薬が存在していたとしても、変化の過程でその薬に耐性のある細菌やウイルスがうまれることがあります。ウイルスや細菌も生き残るために必死に変化を続けているわけです。
耐性ウイルスとは、ある薬に耐性をもったウイルス、つまり、ものすごく簡単に言ってしまえば、その薬が効かないウイルスというわけです。
ゾフルーザの何が問題なの?
耐性ウイルスが発生してくること自体は、どの抗インフルエンザ薬でも見られることです。それなのになぜゾフルーザの耐性ウイルスだけが取りざたされるのでしょうか。それは、ゾフルーザの場合、耐性ウイルスの発生スピードが他の抗インフルエンザ薬と比べ物にならないくらい早かったからです。
ゾフルーザが一般的に処方され始めたのは、昨シーズン、つまり2018年からですが、たった一年足らずで一番耐性化率が高くなってしまったんですね。
イメージの問題も多分にある?
抗インフルエンザ薬の宿命?
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