38才からの調剤事務

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湿布薬 パップとテープの違いは? 肩こり、打撲のときは?

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きれいに貼れるとちょっとうれしいです

  こんにちは!ひと月前まではゾフルーザやイナビル、リレンザの処方箋を毎日、目にしていたのですが、最近ではほとんど見かけることがなくなってきました。去年はインフルエンザB型大流行していたので、春過ぎまでインフルエンザの患者さんがいらっしゃたのですが、ことしはそれほどでもないようで一安心です。

 さて、昨日は湿布薬でかぶれるという話を書きましたが、今日は湿布薬のパップとテープの違いについて書いてみたいと思います。
 

 いわゆる湿布薬には大きく分けてパップと呼ばれるものと、テープと呼ばれるものがあります。調剤薬局で働きはじめた頃、この2つをよく間違えて、先輩に薬情を出し直してもらっていました。一回覚えてしまえば大丈夫なのですが、湿布薬は結構、種類もあり、パッケージも似ているので(なぜかロゴの色は緑と青が多い)、新人の頃は、難儀した記憶があります。

 この2つ、どう違うのでしょうか。

湿布薬について

 

 老若男女にとてもなじみのあるお薬、湿布薬とはどのようなものなのでしょうか。

 布地に炎症を抑える効果のある薬剤が塗ったものを湿布薬といいます。主に痛みや腫れのある場所に貼って使用します。皮膚から薬効成分を吸収させ、効果をあげます。

 塗り薬と違い、乾燥しにくく、また衣類を汚しにくいという特徴があります。

 湿布薬には大きく分けてパップとテープの2つのタイプがあります。

 パップとは?

 

 いわゆる湿布と呼ばれているのが、パップタイプです。白くて厚みがあり、水分を多く含んでいるため、ぷるぷるとしていて弾力があります。

 パップは水溶性の高分子でできていますので、水分の含有量が高く、患部に塗布した際、水分が蒸発し、気化により体温が奪われるため、表面温度が下がります。(冷却作用)。パップを貼ると、ひんやりするのはそのためです。熱が出たときに額に貼る冷えピタなども同じ原理ですね。この冷却作用があるので捻挫や打撲などの際に用いられます。背中や腰など広い患部に貼付するのに適しています。

 適用:急性の打撲、捻挫、打ち身、広い範囲の痛みの緩和など

テープとは?

 

 パップよりも薄いタイプの湿布薬です。市販薬では久光製薬のサロンパスが代表的でしょうか。テープというよりも、大きなシールのような感じです。

 パップに比べて薄いので、肩や首、関節など良く動かす部分に貼るのに適しています。水分がほとんど含まれていないため、肌への密着性が高く、はがれにくいという特徴があります。パップタイプよりも肌への密着性が高いので薬の浸透性も高くなります。目立ちにくいように肌色のものが多いです。

 適用:肩やひじ・ひさなどの慢性的な痛みの緩和など

パップとテープ、どちらを選べばいいの?

 

 パップとテープはどう使い分ければいいのでしょうか。実は両者の薬効成分に関してはどちらもそれほど違いはありません。パップの方が水分が多いので冷却作用が高いという特徴はありますが、選択の決め手は患者さんの使い心地という点になります。

 たとえば、肌が弱い方や肌が乾燥しがちな高齢者の方などは、テープよりパップの方が向いています。テープは肌への密着度が高い分、はがすときに肌を痛めがちです。また汗によるかぶれもテープの方が若干起こりやすいです。

 パップは厚みがあるので関節などに貼るとはがれてしまうことがあります。またパップは白いタイプのものが多いので、肩などに貼るとどうしても目立ってしまいます。湿布を目立たせたくない方はテープタイプの方がおすすめです。

 また、テープタイプは粘着力がある分、一度貼ったものを貼り直そうとしても、よれてしまって駄目にしてしまうことがありますが、パップは厚みがあるので貼り直しができるというメリットもあります。

調剤薬局でも変更可能って本当?

 

 パップとテープの変更は調剤薬局でも可能です。もし、変更したい場合は、薬局で処方箋を出す際に、その旨をお伝えください。薬剤師が病院に電話で疑義照会をして、変更可能か問い合わせてくれます。

 余程の事情がない限り、変更可能ですので、パップからテープへ、またはテープからパップへ変更したい場合は、お気軽にお申し付け下さい。

 少し注意していただきたいのは、一度封を切ってしまった場合は変更が難しくなるという点です。処方箋の期限内(処方日を含めて4日以内)でしたら、未開封の薬剤は変更してくれる場合がほとんどですが、使いかけのものや、処方箋の期限が切れている場合は、変更が難しくなってしまいます。

 実は湿布の場合は、使ったけど変えて欲しいという患者さんは結構いらっしゃいます。でも、開封されたものを交換することはやはり難しいので、交換を希望されるときは、できるだけ処方箋を提出されるときにお伝えくださいね。

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