春に続いて、調剤薬局の求人が増えるのが10月。このブログをご覧になっていただいてる方の中にもこれから調剤薬局で働いてみようかな?と思われている方もいらっしゃるかもしれません。今日はそんな方に向けて、採用される志望動機・履歴書はこう書く!というテーマで、実際に現場で仕事をしている現役の事務員だからできる、ちゃんと使えるアドバイスを書いてみたいと思います!
はじめにお断りしておきますが、このアドバイスは、一般的な求人サイトなどに採用されている正攻法とはかなり違っています。なぜ、違ったアドバイスをするのかといいますと、正攻法で勝負しても勝ち目がほとんどないようないわゆる「条件の悪いひと」にもぜひ、調剤薬局の事務員として働いて欲しいからです。つまり、いってみれば、条件の悪い人向けのアドバイスです。
私は調剤事務はおろか、事務の経験も全くない状態で調剤薬局の面接を受けました。調剤事務の資格などももちろん皆無。さらに年齢38歳でした。調剤事務といえば、主婦のパートでは、ずっと不動の人気を誇っている職業です。
ふつうに考えれば採用されるのは相当難しい。実際、今の薬局に採用されるまでに、歯科医院や、整骨院などの複数の医療機関で門前払いされました。
(以下の記事に詳しく書いていますので、よろしければご覧ください。)
でも、私はどうしても調剤薬局で働きたかったので、自分なりの面接攻略法?を考えました。そして、めでたく調剤事務員になることができました。
全くの未経験、アラフォーなど、採用されるには条件が悪いなあという方は、正攻法で面接を受けてもなかなか結果を出せないことがほとんどだと思います。だでも、年齢や経験はデロリアンがあるわけでなし、今更どうにもなりませんよね。
それだったら、ここは正攻法で勝負しないで、変化球でいってみようじゃないかというわけです。今までたくさん面接を受けたけど、受からない、でもどうしても、絶対!調剤事務をやりたいと思われる方にもご覧いただければ幸いです。
とにかくシフトで勝負する!
ずばり、結論から、申し上げますが、採用されるための1番の方法はシフトで勝負することです!
そんなばかなとおっしゃらないで、もう少しお付き合いくださいね。
つまるところ、薬局でも病院でも天丼屋さんでも求人を出しているということは人が欲しいということです。実務経験や資格の有無、タイピングスピード、若さ、人柄とかキャリア能力など、もちろん武器になりますが、一番シンプルで強力な武器はずばりシフトです!
なぜなら、実際、私が今の薬局に採用されたのは、シフトで勝負したからだと思っていますし、その後、採用された方を見ても、ああ結局シフトってすごいな!と思うことが多いからです。
今の薬局に面接に行ったときは、夕方入れる方急募!という掲載内容でした。調剤薬局は子供さんのおられる主婦の方が多いので、どうしても朝から昼という時間帯はなかなか空きがでないという状況になります。
私も例にもれず、朝から昼までというママ激戦地帯で働きたかったのですが、面接の際は、夕方でも夜でもいつでもどこでも働けます!というアピールをしました。
とにかく、採用されることが目標だったからです。本音をいえば、夕方なんて極力、入りたくありません。子供もまだ小さいので、子供が学校から帰ってくる前に仕事を終えて、家で待っててやりたかったからです。
採用されないと、何も始まらない
でも、採用されてしまえばなんとかなるというか、逆に、採用されないと何も始まらないと思ったんです。
もし、運良く採用されて、最初は夕方に仕事をしなくちゃいけなくなっても、何とか家族と知恵を出し合って、乗り越えていこう!そして、仕事に慣れて、融通が利くようになったら、希望のシフトに入らせてもらおうと考えました。
そういうわけで、勝負にでました。38才、医療事務未経験には退路がありませんでした。
でも、実際、働いてみるとシフトの希望はちゃんと通り、夕方のシフトはほぼゼロ、朝一から午後3時までという私にとっても黄金シフトで働かせていただけるということになりました。しかも、子供が急な発熱やインフルエンザでの学級閉鎖でも、普通にお休みが取れるんです!
まあ、これは本当にありがたいというか、ラッキーというか、感謝しかないのですが、この結果はあのとき腹をくくって、勝負に出た結果だと今でも思っています。スタッフが多くていつでも休めるということだけが売りの工場作業だけにとらわれず、思い切って行ってみれば、なんとかなるもんなんですね。
病院の診察時間の一例です。午前診から午後診までの間にお昼休みというところが多いです。
もし、私のように、面接で勝負する武器が全然ない方は、最初は少々無理してでも、シフトの融通をできるだけ聞かせられるアピールをしてみてください。
薬局側の希望するシフトで入れるアピールをすると、びっくりするくらい採用される確率がぐっとアップすると思いますので、最初はすこしだけ覚悟を決めて頑張ってみてください!
実践編 採用される履歴書の書き方!
では、実際にどんなふうに書いていけばいいのでしょうか。
調剤事務のシフトは基本的に病院の診察時間に連動しています。ですので、午前診、午後診という感じの2勤制のような単純なシフトが多いです。でも、基本的に午前診のシフトはかなり激戦区だと思ってください。ですから、そこは避けて穴をねらっていきます。と、いうかたいていの薬局は慢性的に午後から夜までのシフトが人材不足気味です。そこへずばっと切り込みます!
求人募集の欄に(午後急募!)や、(夕方は入れる方優遇!)というコメントがあれば、ラッキーチャンス!採用率、3割増しだと思っても大丈夫だと思います。
履歴書の出勤希望欄には、その薬局が人材を必要としているだろう曜日や時間帯に入れますよということをアピールしつつ、自分が本来、希望するシフトをシフトなどの希望欄に書くようにするといいと思います。
それで採用されたら儲けもの!採用後、運よく希望が通ることもありますし、もし、通らない場合もコツコツと実績を積み上げていけば、必ずいつかあなたの希望が通る瞬間がやってきます。そこで、ずばっと切り込んで希望を通しましょう!もちろん、もともと、夕方勤務が希望の方は何の問題もありませんよね。ギブアンドテイク、需要と供給の関係が大変需要です。
ずばり!採用されるシフト希望欄はこう書く!
例1 9時から19時の間で平日週5回程度、働かせていただきたいです。土曜日も出勤可能です。
例2 15時から19時の間で週4日程度、希望します。9時から14時までの時間帯でも出勤可能です。
シンプルだけど、熱意はきちんと伝える!
次は、志望動機についてです。単刀直入にいって調剤薬局の志望動機はそれほど凝らなくてもいいと思います。お医者さんとか薬剤師さんならともかく調剤事務に立派な志望動機がある方は正直珍しいのじゃないでしょうか。逆に書き込みすぎると嘘っぽくなってしまう可能性があります。
調剤事務の仕事は協調性がとても重要視される仕事なので、あまり個性を出さずにシンプルにまとめるのがベストだと思います。
事務の仕事のいいところはなんといっても、年をとっても働けるところ。これを志望動機に組み込見込んで、シンプルですが、短期的でなくずっとここで働きたいという思いを伝えられるような志望動機にします。
ずばり!採用される志望動機はこう書く!
例1 以前から調剤事務の仕事に興味があり、今回応募しました。未経験ではありますが、一日でも早く仕事を覚えて一生の仕事にしていきたいと思っております。
例2 長らく事務の仕事をしていましたが、もっと人と係わる仕事ができたらと思い今回、調剤事務の仕事を希望いたしました。一つ一つ勉強させていただき、一生の仕事にできたらと思っております。
基本ですが、履歴書はきれいに書く!
あと、これは基本中の基本ですが、事務なので履歴書は丁寧に書くようにしてください。字がきれいというよりも、字のバランスを考えたり、誤字脱字をしないという感じでしょうか。(このブログで常に誤字脱字をしている私がいえる立場ではないですが形式上いわせてくださーい)とにかく、誠実さが履歴書から伝わるようならかなり好印象だと思います。
事務の仕事は多くの方のイメージ通り地味というか、まじめにこつこつやらなければいけない仕事ですので、書き間違えた字をボールペンでぐちゃぐちゃと消していたり、誤字が多かったりすると、ちょっと雑な人なのかなと思われてしまい、不採用ということにもなりかねません。(そんな人いるの?と目を疑われるかもしれませんが、実際にいるんです!びっくり!)
また、レセコン全盛の今ですが、患者さんや得意先に手紙を出すことも多いので、丁寧な字を書ける人はなにかと重宝されます。
とにもかくにもチャレンジ精神を忘れずに!
長々と書きましたが、最後はやっぱり、チャレンジする心意気だと思います。たとえ、面接に落ちたとしても、たまたま自分と合わなかっただけというくらいの気概で次の薬局にチャレンジしてください!病院の数よりも調剤薬局がある時代です。ひとつ落ちたからと言って落ち込まないで大丈夫です!
別の記事でも書きましたが、私も応募の電話をかけたときに、年齢を伝えると、急に何の断りもなく電話を保留にされ、(今は懐かし?エリーゼのためにが流れてきました)すいませんが、今は間に合ってます、がちゃん!と断られたことがあります。ちょっとというか結構、落ち込むような話でしょ?さすがに、あの「間」には、年を感じないわけにはいきませんでした。
でも、大丈夫です!今はそのあと採用された薬局で中堅(自称)調剤事務員として日々、レセコンと格闘しています。いつもきてくださる患者さんとにこにこ世間話をささていただいています。
だから、みなさん!ファイト!あきらめずに頑張ってみてくださいね。
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もし、調剤薬局で働きたいけど、こんなことが不安だなあ。わからないなあ。という方がいらっしゃいましたら、コメント欄より、ご質問をお寄せいただければ、未熟ながら、お応えさせていただきますので、どうぞ!わからないことはお答えできないかもしれません。すいません。