こんにちは!今日は子供さんたちにとって冬休み最終日。夏休みと違って、あっという間なので、宿題がまだ残っていた!というお子さんもいるのではないでしょうか。
残りわずかですが、有意義な一日が送れるといいですね。
さて、連日、良いお天気が続いていますが、気になるのが乾燥です。冬はどうしても空気が乾燥するので、常時、加湿器をつけているというお宅も多いと思いますが、乾燥を防ぐ手段としてもうひとつ有効なのが、塗り薬です。
最近、医薬品のヘパリン類似物質(ヒルドイド)が美容に良いと話題になりましたが、アトピー性皮膚炎や湿疹などのときに病院で処方される保湿剤にはいくつか種類があります。代表的なものは、軟膏、クリーム、ローションの3つですが、この3つにはどのような違いがあるのでしょうか。
軟膏(なんこう)とは?
- 軟膏は油脂性基材の塗り薬です。触るとベタベタした感じです。
- 皮膚を保護する作用が強いので、3つの中で1番保湿力が高いです。
- 薬の有効成分の透過性が良くないのが欠点ですが、その分、刺激が弱いです。
- 掻きむしって傷がついてしまった肌や、ひび割れてしまった指先など、ダメージがある肌に適しています。
クリームとは?
- クリームは水と油を混ぜて合わせて作られた乳剤性基材です。
- 軟膏ほどべたつきがなく、伸びがいいので、肌に塗りやすいという特徴があります。
- 軟膏の次に 保湿力があり、肌にも浸透しやすいです。
- 慢性化して皮膚が厚くなったり、硬くなった肌に適しています。
ローションとは?
- 粉末のお薬を液体に混合したものです。
- 肌への浸透力は3つの中で一番、高いですが、その分、刺激も強くなります。
- 軟膏やクリームのベタベタが苦手な人に向いています。
- 他の2つより、油分の割合が低いので保湿力はあまり持続しません。
- 広範囲に渡る湿疹などに適しています。
患者さんの好みに合わせて選べる?
たとえば、ヒルドイドを処方してもらう際に、軟膏か、クリームか、ローションかということは、患者さんが自身が選択することももちろん可能です。
子供さんのアトピー性皮膚炎などの場合、継続的にお薬を使うことになりますので、子供さん本人が快適に感じられるもの、また、塗ってあげるママさんパパさんが使いやすいものなど、実際に使用される患者さんが扱いやすいものを選択されるのが一番いいと私は思います。
その症状にはローションの方が絶対効果があるので、ローションしかだめ!というように、医師が判断した場合は別ですが、病院で診察の際にお医者さんに、自分はクリームタイプが使いやすい、軟膏が助かる、など希望を伝えられると、そのような処方が出されることが多いです。
調剤薬局でも変更できるの?
また、もし、お医者さんで伝えるのを忘れたという時や、何も聞かれなかったという場合は、調剤薬局で薬剤師にローションで出ているけれど、クリームに変更して欲しいという旨をお伝え下さい。
薬剤師が患者さんが受診された病院に疑義照会の電話をして、お医者さんの承諾を得られれば、すぐに変更することができます。患者さんが直接、お医者さんに話すことはほぼありませんし、大抵の場合、変更可能ですので、変更されたい場合はご遠慮なく、薬局にお申し付けください。どどーんとまかせてください!それが調剤薬局の仕事です!
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