38才からの調剤事務

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ダイエット薬 3選 サノレックス・防風通聖散・デキストリン

  

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お正月 太ります

 こんにちは!お正月も三が日を過ぎ、今日から仕事はじめという方もたくさんいらっしゃいますでしょうか。長い休みの後の出勤は気が重いですが、新しい年の始まりですので心機一転、元気にがんばりましょうね!

 さて、ここ数日、自戒の念も込めましてダイエットの話題を取り上げているのですが、今日もまたダイエットの話題です。最近、耳にしたり、目にしたりする話題のダイエット食品、お薬について取りあげて見たいと思います。

 

 今回3つ取り上げていますが、このうちの1つは私が実際に試しているもので、あとの2つは私が勤める調剤薬局で取り扱いがあるものになっています。

難消化性デキストリン(食物繊維)

 

 難消化性デキストリンといえば、ドリンクでは特保のメッツコーラや、からだすこやか茶など、細粒では賢者の食卓などでもおなじみですよね。私もパウダータイプの難消化性デキストリンを買って、水やお茶に入れて毎食飲んでいます。

 難消化性デキストリンは、食事と一緒に摂取することによって、食後の血糖値上昇抑制効果や、食後中性脂肪上昇抑制作用があることが報告されています。

 食事の際、ごはんや、パン、麺類など糖質の高いものから摂取すると、血糖値が急上昇します。血糖値が急上昇すると、この血糖値を下げるために膵臓からインスリンが分泌されます。この過程で血中の糖分を脂肪に変えて体にため込むというシステムが働いてしまい、結果、体に脂肪がつき、いわゆる肥満になってしまうのです。

 また、血糖値の急上昇は、血糖値の急降下も引き起こしやすいので、いわゆる血糖値スパイクを引き起こし、食欲の増長を促してしまうという悪循環に陥ってしまうのです。

 血糖値の急上昇がなければ、インスリンは過剰に分泌されませんので、無駄な脂肪も作られず、食欲も安定し、結果的に肥満を防ぐことができます。

 血糖値の上昇を緩やかにする難消化性デキストリンは、このようなメカニズムで肥満を防ぐのに役立っているということなんですね。

 このメカニズムは今注目されている糖質制限と同じような考え方で、糖尿病を防ぐためにもとても重要なメソッドだと思います。

 2型の糖尿病の方の食事指導の際も、よく野菜から食べてくださいというようなことを言われると思うのですが、これはたいていの野菜に食物繊維が含まれているからで、難消化性デキストリンを摂取するのと同じメカニズムなわけです。

 難消化性デキストリン(食物繊維)は、消化がよくない→一緒に摂ることで糖の吸収を妨げられる→糖の吸収が穏やかになる→インシュリンが過剰に分泌されない→脂肪が必要以上に作られず、蓄えられない→肥満になるのを防ぐということになります。

 食物繊維にはお通じをよくする効果もあるので、便秘が肥満の一因になっているという方にはダブルの効果があるかもしれませんね。

 ちなみに難消化性デキストリンは食品なので、医師の処方箋は必要ありませんので、調剤薬局でOTC以外としての取り扱いはありません。一般の方もアマゾンなどで普通に購入することができます。

食欲抑制剤(サノレックス)

 

 サノレックスは日本で唯一承認されている医薬品の食欲抑制剤です。

 サノレックスがどのようにダイエットに使われるのかというと、サノレックス(成分名マジンドール)の成分が、食欲調節中枢や神経終末に作用し、食欲を抑制し、結果肥満を防ぐという具合です。つまり、脂肪を分解したり、血糖値スパイクを防ぐというものではなく、食欲そのものを抑えて、食べる量を減らし、減量するという考え方なんですね。

 これはある意味、画期的というか、映画の世界に出てくるようなお薬ですね。

 ただし、医薬品ですので、医師の処方箋なしに買うことはできませんし、基本的にBMI35以上という重度の肥満症の方に処方されるものでなので、一般の方にはちょっと縁遠いダイエット方法かもしれません。また、サノレックスはダイエットの薬ではなくて、あくまでダイエット補助薬なので、食事療法及び運動療法の補助療法として用いられるお薬です。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

 

 これも最近流行ってますね。防風通聖散は漢方薬で、小林製薬のナイシトールやクラシエのコッコアポEXなども処方は防風通聖散となっていますので、成分量などは多少異なりますが、同じようなお薬になっています。

 防風通聖散は漢方薬ですので、医師が必要性を認めたら、病院で処方してもらうこともできますし、処方箋がない場合もドラッグストアなどで購入することもできます。ナイシトールやコッコアポEXなどはアマゾンなどで手軽に購入できます。

 この防風通聖散は、肥満症に効くというふれこみですが、効果効能はどのうようなものなのでしょうか。

体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症(副鼻腔炎)、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、肥満症 

ツムラ防風通聖散 添付文書 参照

体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:肥満症、高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症(副鼻腔炎)、湿疹・皮ふ炎、ふきでもの(にきび)

小林製薬 ナイシトールZ 添付文書 参照

  漢方薬はさまざまな生薬から出来ていますので、いわゆる西洋医学のお薬のようにピンポイントである症状を狙い撃つという感じではなく、穏やかな効果が体のさまざまなところに効いていくというイメージです。ですので、防風通聖散に関してもさまざまな効果効能があるというわけですね。

 もし、西洋医学のお薬なら蓄膿症のお薬と、便秘のお薬は全く別のお薬が処方されると思いますので、こういうところが漢方のおもしろいところかもしれません。

 小林製薬のホームページによると、防風通聖散に含まれるサンシシ、マオウなどの生薬が、脂肪の分解・燃焼に関与していることが薬理研究の結果、判明しているとのことです。

 防風通聖散がダイエットに効くメカニズムは、防風通聖散に含まれる成分が、脂肪を分解させたり、燃焼させたりする作用があるためということになるようです。これは、いま、ついている脂肪をなんとかしたいという方にはなかなかいいお薬なのかもしれませんね。

 ちなみに、私の勤める薬局の薬剤師さんが、以前、防風通聖散を飲んでいたことがありました。その後、効果のほどを聞いてみたのですが、肥満に関しては、他にも運動などもやっていたので、よくなったような、変わらなったようなよくわからないというものでした。

 その薬剤師さんの話によれば、防風通聖散は、脂肪を分解して肥満症を解消させるという効果よりも、便秘を解消するために処方されることが多いよとのことでした。

 ダイエットに効果があるといわれている食品や漢方、医薬品もさまざまな効果効能、効き方などがありますので、どれが一番、自分にあっているか、どれなら続けられるかということ考えてお選びになられるといいと思います。

 また、持病のある方などは使用される前に医師に相談されると正しい使用方法なども理解できるので安心ですよ。

tyouzaijimu.hatenablog.jp

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