こんにちは!今日は、お正月3日目ということで、明日から仕事はじめの方には、最後のお休みになりますね。忘年会、クリスマス、お正月、新年会と12月から続くイベントラッシュのあとに残された重~い体をのっそりのっそり引きづって出勤するのはなんともつらいものです。
この時期、雑誌でダイエットの特集が組まれるのもっともだと思うのですが、ネットなどでも最近話題になっているのが、サノレックスというお薬です。このお薬は、日本で唯一承認されている食欲抑制剤で、昨日の記事では、サノレックスを保険適用で処方してもらう方法について書きましたが、今日はもう一つの処方方法、自由診療でサノレックスを処方してもらう方法について、書いてみたいと思います。
自由診療ってなあに?
公的な医療保険が適用される保険診療とは異なり、公的な医療保険適用外の全額自費で行う医療行為は、自由診療と呼ばれます。
たとえば、予防目的で行うインフルエンザのワクチン接種や、日本で未承認の抗がん剤を使用するとき、また審美目的の歯科や形成外科での医療行為などが自由診療となります。治療目的でない歯の矯正や、タトゥーの除去なども自由診療なので、高額になることが多いです。
自由診療は、医療機関が自由に値段を決められる?
保険診療では、国が診療報酬を定めているため医療機関が勝手に価格を変更することはできませんが、自由診療は、患者と医療機関の間での契約なので、医療機関側が自由に医療費を設定することができます。
よく、美容整形で鼻を高くする手術をしたら200万円というような話を聞くことがありますが、これだけ高額なのは、審美目的の美容整形手術だからなのですね。
サノレックスを自由診療で購入するには?
サノレックスは原則、肥満度が+70%以上又はBMIが35以上の高度肥満症患者に対して、食事療法及び運動療法の補助療法として用いられるお薬です。(富士フィルムファーマ サノレックス添付文書参照)
ですので、保険適用で処方してもらう場合は、上記のような症状がある場合に医師の判断で処方されるわけですが、自由診療の場合は、ケースバイケースで処方されているのが現状のようです。
たとえば、肥満外来のある美容形成外科や、レディースクリニックなどでは、医師の判断で添付文書の規定に合致していない場合でも処方されることがあります。つまり、BMIが35以下の場合でも処方してくれるということになります。
私の知り合いにも美容形成外科で処方してもらったサノレックスを服用していた人がいました。でも、その人はどう見てもBMIが35もあるように見えませんでした。あきらかに太った人という感じではなく、ぽっちゃりくらいの人でした。
もちろん、このような処方は医師による処方ですので、違法ではありません。ただし、保険適用出はないので、お薬代や診療代はすべて自費ということになります。
サノレックス 自由診療のときの価格は?
3割負担の保険適用でサノレックスを購入する際、サノレックスのお薬代は1日約56.4円、4週間28日で約1579.2円ということになります。(通常一日一回一錠)
ですが、自由診療の場合は、その医療機関ごとに価格が設定されますので、価格はまちまちで、だいだいの相場は、1錠500円前後というところが多いようです。つまり、4週間28日で14000円ということになりますね。その他に診察料、処方料などもかかりますから、保険適用の場合と比べると、かなり高額な印象ですね。
うーん、美容整形にしろ、このサノレックスにしろ、患者さんのコンプレックをうまく突かれている感じがしますね。
また、調べたところでは、サノレックス10日分+診察料、処方料、サプリメント、ダイエット指導料など込みで約2万円という美容形成外科もありました。病院によってさまざまなプランが存在するのも自由診療ならではですね。
サノレックスは通販で購入できる?
サノレックスは、医薬品ですので医師の処方箋なしに購入することはできません。ですので、通販で購入することはできません。また、サノレックスは向精神薬ですので、輸出したり、輸入することが禁止されています。つまり、外国のサイトから個人輸入するということもできないわけです。
もし、インターネットなどで、サノレックスを販売しているショップを見かけたら、違法な商売をしているか、偽物のサノレックスを販売しているかのどちらかです。
保険適用にしても、自由診療にしてもサノレックスを購入する場合は、必ず医師の診察が必要になってきますので、購入希望の方は、内科や美容形成外科などの肥満外来などを受診するようにしてくださいね。
薬でやせるということ
サノレックスは、劇薬指定されており、また習慣性医薬品に指定されている医薬品ですので、依存性が強く、長期服用忌避のお薬です。つまり、たとえ、サノレックスで一時的に痩せられたとしても、もう次の服用はないわけですから、次からは、サノレックスなしでキープしていかなくてはいけないということになります。
サノレックスは脳の視床下部に働きかけ、摂食行動を鈍化させる作用があるとされています。つまり、サノレックスによって痩せる仕組みは食欲そのものを抑えるということになります。
もし、サノレックスが安全なお薬で長期的に服用可能であれば、サノレックスによって理想の体型をキープし続けるということも可能かもしれませんが、残念ながら、そうではありませんので、理想の体を保ち続けるためには、薬で痩せた体を維持していくライフスタイルや、精神力などが自ずと必要になってくるわけです。
短期的に考えればサノレックスは有効かもしれませんが、長期的な目で見れば、太ってしまった生活習慣を改善しなければ、また元の木阿弥ということになる可能性が非常に高いです。
サノレックスを使用する際は、痩せた後のことも考えておくことが大切かもしれませんね。
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