こんにちは!気がつけば11月もう半分が過ぎていました。年賀状つくり、お歳暮の用意、年末年始のスケジュール調整、などなどこれから一気に忙しい時期に入ってきますね。穏やかな11月も後半になってくると、気温がぐっと下がり本格的な冬に突入するようですので、みなさまくれぐれもお体ご自愛くださいませ。
さて、先日、私の勤める調剤薬局でこんな質問をされる患者さんがおられました。その方は慢性的な腰痛がおありの方で、ずっと近所の整骨院に通っておられたのですが、その整骨院で痛み止めのロキソニンを出して欲しいと言ったら整形外科に行かないといけないといわれたがそれは本当なのかという質問でした。
うーん。どうだったかな?以前、整骨院に行ったときは湿布薬を出してもらったような、なかったような。いや、あれは接骨院だったのか?
そもそも整骨院(せいこついん)と接骨院(せっこついん)て、どう違うんだったけ?小さいころ、家の近所にほねつぎというところもあったんですが、それも整骨院の一種なのかな?
ちょっといい機会だったんで、今回調べてみました。
接骨院と整骨院のちがいは?
- ことばのちがいだけでどちらも同じような役割の施設
- 院とついているが病院ではなく、正しくは施術所(せじゅつじょ)
- 医師ではなく柔道整復師が働いている
- 薬の処方はできない
- レントゲン撮影や外科手術はできない
ちなみにほねつぎもこの2つと同様の意味でした。なるほど、どちらも同じような施術所だったんですね。ここで施術を請け負っている先生は、医師免許を持ったお医者さんではありませんが、柔道整復師という国家資格を持った方でした。
次に接骨院などの施術所でできることについてみていきます。
接骨院などの施術所でできることは?
- 捻挫・打撲・脱臼などのけがの治療
- 急性・亜急性のけがの治療には健康保険が使える
- 慢性的な症状には保険は使えない
つまり、そもそもの整骨院(及び接骨院)の役割は、ケガの応急処置をするところという認識で間違いないようです。慢性の腰痛を治療したりするようなところではないんですね。確かに、怪我の治療でレントゲンを使えないというのはかなり致命的のような気がするのですが、いかがでしょうか。
薬の処方はできない
医師ではないので薬の処方をすることはできませんので、湿布薬も痛み止めのロキソニンももちろん処方することができないというわけですね。
じゃあ、私が以前、整骨院でもらった(というか買った)湿布薬はなんだったのでしょうか。少し調べてみると、どうやら、コンビニや薬局などで処方箋なしで購入できるOTC薬、もしくは薬剤の入っていない冷えピタのような冷却シートだった可能性が高いみたいです。OTC薬を中間マージンを取って高く販売しているというところも少ないないようです。
うーん。ちょっと騙されたような気がしてきました。そもそも私の認識では、整骨院などは慢性的な腰痛やぎっくり腰などを治療したりするところというイメージだったので、その実態とは結構なギャップがありました。てもみんのようなマッサージ屋さんよりももう少しプロっぽい施術がしてもらえて、保険が使えるというようなイメージだったのですが、それも違いました。
慢性的な腰痛、肩こりなどは整形外科へいくのが正解
つまり、私は思っていたような症状慢性的な腰痛、肩こりなどは整形外科に行くべきだということですね。そこなら医療施設なのでマッサージのような施術行為をしてもらえるし、保険も適用できて安く済むということです。
ただ整骨院のようなところでも保険適用にしてマッサージのようなことをしているところも横行しているようですね。
そのバックボーンには腰痛や肩こりなどはそのひとの姿勢や生活態度に起因していることが多く、慢性的に痛みが続くので、病院に行ったからといってすぐに治ったりしないということも関係していると思います。そういうところを利用してグレーな看板が掲げられて、グレーな施術が行われているということがあるのかもしれません。
もちろん、そんなところばかりではないはずですし、整形外科は結構込み合っていることが多いので、近くに通いやすい整骨院があるからそこに通うという選択肢もありだと思います。
接骨院や整骨院ならではのメリットは?
痛みに対する治療は、患者さんがその治療や薬、先生を信頼しているか否かで効き目がぐっと変わってくる方が大勢いらっしゃるということは、調剤薬局で働いてみてとても実感しています。整骨院のような小さい施術所でしか感じることのできない効果を感じている患者さんにとって、整骨院はもはや病院のような役割を果たしているのかもしれません。
病院と、このような施術所があることをきちんと理解した上で、それぞれを使い分けることが重要なんだなと思いました。
接骨院と整体のちがいについてはこちらもどうぞ!
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