こんにちは!北海道の地震はなんと震度7だったという発表がありました。1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災も震度7の激震でしたが、今回も同じく震度7、もしくはそれ以上とも言われています。阪神・淡路大震災を体感した身としては、あの恐怖をいま北海道のみなさんが感じているかと思うと心が苦しくなります。
停電は90パーセントが解消したとのことで、被災者の人たちが暗がりの恐怖から解放されてひとまずよかった。地震でショックを受けている上に、夜、真っ暗だと不安で不安で心が休まらないと思います。特に子供たちは、体験したことがないことばかりで、こわくって、疲れて眠ろうと思っても目をつむれないかもしれません。
被災された皆様の生活が一日でも早く、元に戻ることをお祈りしますとともに、自衛隊のみなさんやレスキュー隊、警察、消防の方々のご苦労に心より感謝いたします。
このような大災害が起こり、自宅を離れることを余儀なくされた場合、みなさん地域の避難所へ避難することになると思います。その際、もし、持ち物を準備する余裕があられましたら、お薬手帳をぜひ避難袋に入れてご持参されることをお勧めいたします。
持病をお持ちの方は特にこのお薬手帳はあなたの命を守ってくれるかも知れません。このブログでは何度もお薬手帳をご持参いただくように申してまいりました。これは普段、病院に行かれるときももちろん役に立つのですが、震災などの有事の際も大変役に立ちます。
たとえば、震災などでケガをしてしまって病院で処置をしてもらうときや、体調が悪くなってしまった時は、普段かかっている病院で診てもらうことができないことが多いです。そういう緊急の際、もし、少しだけ余裕があればお薬手帳を医師や医療スタッフにご提示ください。
そうすれば、医療の専門家があなたの既往歴や、服薬の状況などを把握するスピードが格段に速くなります。特にご高齢の方で複数の病院にかかられている方や、複数のお薬を飲まれている方は、自分がどの薬をどれだけ飲んでいるかということをなかなか把握していないことが多いです。
ご家族の方も、自分の家族がどんな薬をどれだけ飲んでるかということを正確に把握していることは少ないのではないでしょうか。そういうときにお薬手帳があれば一目瞭然。患者さん本人が、1錠かな?2錠かな?アムロジ、なんとかという薬だったと思うけど、というような状況でも、お薬手帳を見れば、(アムロジピン2.5mg1錠分1)など正しい服用状況が把握できるわけです。
またこういうこともあります。
東日本大震災の際に甲状腺機能低下症治療薬「チラーヂンS」が一時不足するという事態が起きました。これは、チラーヂンSを製造しているあすか製薬のいわき工場が被災したため、薬の生産がストップしてしまったためです。
チラーヂンSは、甲状腺ホルモンを補うためのお薬ですので、甲状腺の機能が低下してしまった患者さんはだいたい毎日、継続的にこの薬を飲まなくてなりません。
このときのように震災でお薬が不足する場合もありますし、避難所に薬が集められなくていつも飲んでいる薬と作用の似た薬を処方される場合もあります。そういうときも、お薬手帳があれば処方がとても楽になると思います。
持病があり、お薬を飲まれている方は避難リュックなどに2週間分くらいのお薬をご用意されておかれることをおすすめいたします。やはり、飲みなれた薬が手元にあるのがいちばん安心ですものね。
普段からお薬手帳に必要な情報を記載しておくことも忘れないようにしてくださいね。
こんな大変な日も、当ブログにお越しいただきありがとうございました!また、お暇なときにはぜひ当ブログにお越しくださいませ。