38才からの調剤事務

38才から全くの未経験で調剤事務をはじめました!身近なようで実はあまり知られていない調剤薬局のことを書いています。ぜひ読者登録おねがいします☆ 

グレープフルーツ、納豆はNG!知らないと怖い薬の飲み合わせ

 こんにちは!台風が近づいているせいでしょうか。それとも夏の終わりを知らせているのでしょうか。朝から雷が鳴り響いていました。近所の公園ではセミに代わって鈴虫が鳴きはじめました。もう秋が来ているのでしょうか。
 さて、今日はお薬と食品の食べ合わせについて書いてみたいと思います。
 私が勤める調剤薬局でもよく患者さんに、聞かれる質問のひとつです。


 

 お薬は基本的に水か、白湯で飲むのが一番なのでが、ついうっかり!ということもありますよね。面倒なので近くにあるお茶で飲んだり、そもそも飲み合わせなんて気にしたことがないという方も中にはいらっしゃるかも。でも、中には薬の効き目が弱まってしまったり、逆に強くなってしまったりする食品があるそうです。気になったので少し調べてみました。
 
 グレープフルーツ
 グレープフルールに含まれるフラノクマリンという物質は、シトクロムP450 3A4(CYP3A4)という酵素の代謝を妨げる。それにより血中濃度が上昇し、薬の作用が強められてしまう。なお、同じ柑橘系でもミカンやオレンジはそのような作用は起こらない。
・免疫抑制剤(シクロスポリンなど)
・高脂血症治療剤(シンバスタチンなど)
・降圧剤(ニソルジピン、フェロジピンなど
牛乳
牛乳に含まれるカルシウムと結合して吸収率が低下し、薬の効果が表れにくくなってしまう。もし、牛乳を飲んだ場合は2時間あけて服用するようにする。
・テトラサイクリン系抗生物質
・ニューキノロン系抗菌剤 
・骨粗鬆症の薬(ダイドロネル、ボナロン、フォサマック)
・腸で溶けるようにコーティングの施された薬(便秘薬など)
 納豆
 納豆に多く含まれるビタミンKにはいわゆる血液サラサラ効果があるため、薬の抗凝固作用を減弱してしまう。同じような作用を持つ青汁、クロレラにも注意。
・ワルファリンなど
カフェイン
緑茶などに含まれるタンニンが鉄剤の吸収を妨げるといわれていましたが、現在ではよほど濃い緑茶で服用しなければ、問題がないとされている。
 なるほど、身近なものでも気を付けなければならない食品が結構ありますね。今服用されているお薬がある方は一度、忌避の食品があるか、かかりつけの調剤薬局で聞いてみるといいかもしれませんね。
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