こんにちは!今朝は窓を開けた瞬間、爽やかな風が吹き込んできました。大阪の予想最高気温は35度ですが、これでも連日の暑さがあるので涼しく感じます。慣れってすごいですね。それとも朝の気温が下がっているせいでしょうか。とりあえず、連日、肌が焦げるような暑さですので、日中もこれくらいの気温でお願いしたいものです。
みなさんのところも今日は昨日より過ごしやすい気温でしょうか?今日も一日、水分補給をお忘れなく。
さて、先日、薬局の調剤室の流しを掃除していると、流しのところが少し白くなっていました。どうしてかなと思って同僚の人に聞くと、たぶん、流したシロップ薬が固まってしまったのだろうということでした。
甘みの正体は、高濃度の砂糖(ショ糖)
風邪をひいたときなどに子供さんに処方されるアスベリンシロップやムコダインシロップなどの液体の飲み薬は、皆さんご存知の通り、とっても甘いです。
大人が飲んだら、甘すぎて喉がイガイガするなと感じるのですが、あの甘みの正体はずばりショ糖です。
ショ糖は砂糖の主成分です。シロップ薬は子供さんがお薬を嫌がらず飲んでもらうためにだいたい清涼飲料水の2~5倍という高濃度のショ糖が含まれています。清涼飲料水の2~5倍!
甘みの正体は高濃度の砂糖(ショ糖)
これはやっぱりか~という感じですね。お薬に甘い味をつけるための矯味剤(きょうみざい)に単シロップというのがあるのですが、こちらは1mL中 白糖0.85gを含有するというから、もうシロップもシロップ、かき氷の蜜やカルピスの原液と同じくらいの感覚ですよね。
シロップ薬はこどもに大人気!
実際にあのシロップが大好きで子供が飲みたがるからといって、月に何度も薬をもらいにくる患者さんもいらっしゃいます。
来局の頻度が尋常じゃなく多いので、この小児科の先生、だいじょうぶかな?と思ったりもするのですが、それはともかく、それだけシロップは甘くて子供受けするように作られているということなのです。
確かに私も小さい頃、あのシロップが好きでした。一番好きなのはパブロンの咳止め!あの極めて濃度の濃い、甘ったるい感じがたまりません。しかも、あの小さな計量カップにちょびっとの量というのが、余計に魅力的なんですよね。ああ、もっと飲みたいなあと思う量です。
シロップ薬でも虫歯になる?
オレンジやピンクのきれいな色もこどもにはキラキラした飲み物に映ります。小さなお子さんにお薬を飲んでもらうためにシロップ薬は今のような形になったわけですが、ちょっと注意が必要なのは虫歯。これだけ甘いとやはり、虫歯になる可能性があるんですよね。
風邪のときはしんどいので就寝前に薬を飲んでそのまま歯磨きせずにベッドの入るということもよくあることだと思います。
大人の薬でしたら大抵錠剤ですし、糖衣錠(糖分でお薬をコーティングして苦みを感じにくくさせたお薬)でも、飲みこんでしまうので虫歯の心配はほぼありませんが、シロップの飲み薬はジュースと同じようなものと思った方がいいでしょうね。
では、虫歯を防ぐためにはどうすればよいのでしょうか。子供がかかっている歯医者さんでちょっと聞いてみたので、以下にまとめてみます。
シロップ薬で虫歯にならないためには?
・できるだけ飲んだら歯を磨く(無理ならうがい、もしくはお水やお茶を飲ます)
・就寝前ではなく、食後に飲むようにする(薬によって就寝前となっているものは就寝前にのんでください)
・長期の服用は避ける(医師の指示がある場合はそれに従ってください)
小さい子の場合、風邪のときに歯磨きをしたり、させたりするのは結構、現実的でないことが多いので、せめてお茶やお水を飲ますようにすればいいですね。
あと、まだそれほど多くありませんが、ショ糖を使っていないシロップもあるそうですので、調剤薬局で薬剤師さんに相談するのもいいかもしれません。
うちの子供はあまりシロップ薬が好きではなくて、早い段階で錠剤に移行してくれたのでよかったのですが、幼稚園くらいのお子さんはまだまだシロップに頼らないければお薬自体を飲んでくれませんよね。虫歯も心配ですが、たいていの場合は長期服用するものではないし、量もとても少ないので、お薬を飲ませたらお水を飲ますという感じで十分虫歯は防げるのではないでしょうか。
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