38才からの調剤事務

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医療用麻薬の管理について

こんにちは!今日も暑いですね!近所ではホースで路面だけでなく屋根や家の壁にホースで水を撒いている方見かけました。

 なかなかダイナミックな光景だったんですが、確かにこの暑さでは私も頭からホースの水をかけて欲しいなあとちょっと思いました。みなさんいかがお過ごしですか?

 さて、昨日は私と同じ年の癌患者さんについて書きましたが、今日はそのときにも触れた医療用麻薬の管理方法について書いてみたいと思います。

 

 医療用麻薬は調剤薬局でも厳格に取り扱うことが決められていて、管理方法も特別です。そもそも、医療用麻薬は薬局ならどこでも扱えるというわけではなく、麻薬小売業者の免許を取得した薬局のみ取り扱いが可能です。

 また、日々の麻薬の管理には以下のような決まりがあります。

●鍵のかかる堅固な保管庫を使用する

●麻薬保管庫は、出し入れ時以外はかならず施錠する

●麻薬保管庫から麻薬を取り出す際は、指示書の照合しながら6Rを必ず確認し、ダブルチェックもかかさず行う

 普通のお薬でももちろんそうなんですが、とくに麻薬の場合は窃盗や紛失などの細心の注意を払うことが義務付けられています。

 麻薬は納品の仕方も異なります。一般のお薬はオンラインや電話で注文するとまとめて問屋さんが薬局に届けてくれるのですが、麻薬は麻薬専門の配達担当者が麻薬だけを配達にきます。

 受け取りの際も、通常の薬は、納品された薬と数量があっているかを確認して印鑑(シャチハタ)をぽんと押すだけでいいのですが、麻薬は専門の受け取り書類が必要になります。またそのときも薬局の角印を押して、ロット番号や消費期限の照合なども行わなくてはなりません。

 もちろんその種類もファイリングして保管しておかなくてはいけません。

 麻薬はパッケージも独特で和紙に印刷がされたような高級なシールで封印されていたりします。

  問屋さんに注文する以外に他の薬局に分譲してもらうときも、同じような書類が一式必要となります。

 医療用麻薬はその効果効能からも厳重に取り扱わなくてはならないお薬ですので、こんなふうに薬局でも厳重な管理をしています。

 ちなみに薬価についてですが、たとえば癌などの鎮痛剤として利用されることの多いオキノーム散10mgが1包あたり230.2円。オキシコンチンTR錠40mgが858.4円。

 同じ鎮痛剤のロキソニン60mgが14.5円、カロナール錠200がmgが7.1円ですので、一般的なお薬よりも確かに薬価は高めですが、もちろん保険も適用できますし、ロキソニンなどと服用する頻度も異なりますので、値段ということだけ言えば、麻薬が特別値段が高いということはないと思います。

 調剤薬局で麻薬を取り扱っているということは、勤めてみてはじめてわかったことでしたが、私が勤めるこんな小さな薬局でも麻薬の取り扱いがあるということは、それだけ身近に医療用麻薬を必要とされる患者さんがおられるということなんですよね。がんなどの重い病気も決して他人ごとではないなと痛感させられます。

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