こんにちは!今日も暑いですね!みなさんいかがお過ごしでしょうか?
さて、今日は薬の一包化について書いてみたいと思います。「一包化」という言葉はあまり聞きなれないかもしれませんね。私も調剤薬局で働くまで聞いたことがありませんでした。
一包化とは、文字通り複数のお薬を処方されている方のために、お薬をひとまとめにすることをいいます。透明の袋に裸の袋が入っている状態がいわゆる一包化された状態です。実際に目にされた方も多いのではないでしょうか。
通常、一包化は複数のお薬を飲まれている方が飲み忘れや、飲みすぎなどを防ぐために行われますが、それ以外にも、指先を動かせず細かい作業ができない方、握力が弱ってしまった方などは、PTP包装シート(一般的な薬の包装シートです)からお薬を一錠ずつ取り出すのが困難な場合があります。そういう方にはお薬が一錠の場合でも一包化します。
またPTP包装の誤飲を防ぐ目的で一包化する場合もあります。PTPシートは薬を保存するためにプラスチックやアルミを使っているので、誤って飲み込んでしまうと、のどや腸を傷つけてしまうことがあるからです。
お薬を一包化したいと思われたら、病院の先生に診察の際に「一包化でお願いします」といえば、OKです!また、調剤薬局で処方箋を提出する際にも一包化の依頼をすることができます。その際、薬剤師が病院の先生に電話やファックスで確認を取ります。先生からOKがでれば、一包化できますので、もし、病院で伝え忘れた場合は調剤薬局で頼めば大丈夫ですよ。
一包化の際に、シートに文字を印字することができるのですが、その印字は患者さんが書いておきたいことを記載することもできます。一般的には、
・薬の名前
・用法(薬を飲むタイミング:食後、食前など)
・患者さんの名前
などが記載されることが多いのですが、中には、「胃の薬」や「睡眠薬」、「いらいら」など、患者さんがわかりやすいことばを記載することもできます。
薬局によっては、古い分包機を使っていて、できないこともありますので、文字の記載を頼みたい場合は一度確認してみて下さいね。
慢性的な病気を患っておられる方や、ご高齢の方などは、お薬を一包化される方はとても多いです。実際、私の働いている調剤薬局でもお薬をの一包化は日常茶飯事、分包機(お薬を一包化するための機械)を使わない日はありません。
一包化にはそれだけメリットがあるということなんでしょうね。
ただ、もちろん、一包化にもデメリットはあります。
PTPシートから出してしまうことによって、薬が湿気を吸ってしまったり、日に当たってしまったりするので、使用期限が短くなってしまいます。また、薬が割れてしまうこともあります。
あと、薬情(薬の説明書き)を無くしてしまうと、何の薬かわからなくなってしまうこともあります。
もうひとつ、これが一番のデメリットといえるかもしれませんが、薬の一包化には調剤料がかかります。
ただ特別な場合を除けば一包化にも健康保険が使えますし、一包化した薬は基本的に長期保存するわけではないので、デメリットよりもメリットの方が大きいといえると思います。薬を一包化したいなと思われる方はご遠慮なく病院や、調剤薬局でご相談して下さいね。
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